「敦はそうだな〜。とにかくバスケ一筋でー、毎日バスケットボールもっててさー」
「そ。公園とか、森で遊ぶ時にもさ」
「まぁ、俺等、それに影響されたんだけどなっ」
「いつの間にか、2on2やったりね〜」
「委員長は? ちっさい頃、どんなんだったの?」
「あたしは……そうだなぁ、ずっと、絵描いてた」
「ずっと?」
「うん、ずっと」
みんなが遊んでる中、あたしはずっと絵を描いてた。
「外にいても、地面に描いたりー」
「へー……。どうして、絵が好きになったの?」
「んと……好きな絵があったの。幼稚園の時にね、お散歩みたいな感じで美術館に行ったんだ。そこですごい気に入った絵があって、あたしも、いつかこんな絵が描きたいなって。
って、こんな話つまんないよねっ」
「え、いいじゃん。あたし等なんかより全然清らかだしっ!」
「そーそーっ! 俺、委員長のことまだあんま知らねーから、知っときてーしさっ」
若葉ちゃんと悟史くんの言葉がすごい嬉しくて、涙が出そうになった。
そんな話をしてれば、順番はすぐにまわって来て。

