初詣、当日。 あたしは待ち合わせの10分前に着ていた。 うぅ……絶対早すぎ。 すれ違う人が、あたしを不思議そうな目で見る。 “この子まだいるのかな?”みたいな。 はぁ、と両手に息を吐く。 ちょっと、寒いなぁ。 そう思っていると、「まーいー」とあたしを呼ぶ声が聞こえた。 見ると、舞ちゃん着物を着ていて、両手で手を振っている。 その横には、翼くんと悟史くんがいた。 あたしは三人のところに駆け寄る。