パーティーが終われば、解散となった。
あたしはみんなと方向が違うから、改札口でバイバイ。
「舞、送る」
別れの際、翼くんがそう言って一緒に改札口を抜ける。
「つ、翼くんっ、でも、もう21時だよっ?」
「へーき。女の子一人返すわけにはいけないっしょ」
「……ありがとうっ!」
あたしがそう言うと、翼くんはほんの少し頬を赤く染めた。
照れてる、のかな?
そう思うと、自然と笑みが零れて。
「……翼くん、ありがとうっ!」
「さっき聞いたっっつーのっ!」
ぁ、また、赤くなった。
照れてる姿が可愛くて、クスクスと笑う。

