「ローソクに火つけるよ〜」

「7本だけど簡便なっ」

「17の7かよっ」

「舞、消して消して〜」

「う、うんっ」

け、消せるかな……。

あたしはいっぱい息を吸って、勢い良く息を吐いた。

すると、ローソクは綺麗に消えた。

「いえーいっ!」

「食おーぜ、食おーぜーっ!」

みんなフォークをもって、お皿に好きな分だけケーキを乗せる。

「こらっ、こういうのは舞が先っ!」

若葉ちゃんがそう言えば、みんなが笑う。



あたし、みんなが好き。

この輪が、温かさが、


みんなの笑顔が。



あたしは、大好き。