ゆっくりって言ったって……あと、ほんの数メートルだし。 あたしは歩いて、若葉ちゃんの家へと入る。 あれ……電気消してる。 どうしたんだろう。 不思議に思いながら、あたしはゆっくりとリビングを開けた。 『ハッピーバースデーっ!!!!』 え……? クラッカーの音と同時に、みんなの声が耳に入った。