会計が終われば、来た道を並んで歩く。
「に、荷物、ほんとにいいの……?」
「いいって。こんなの軽い方だしっ」
翼くんは「バスケの力なめんな」と優しく笑って、前へと進む。
そんな姿に、また、ドキドキしてしまう。
若葉ちゃんの家に行く最後の曲がり角を曲がると、翼くんのケータイが鳴った。
「っと」
翼くんは馴れた手つきで電話に出る。
「うん、わかった。おっけー」
??
誰から、だろう……。
ケータイを閉じると、翼くんはバッとあたしの方を向く。
「わりっ、金里から俺だけ早く来いって呼ばれたから行くなっ!」
「え、じゃあ、あたしも……」
「舞はゆっくりでいいから! じゃあ、気をつけてこいよ!」
え、えぇ〜っ?!
翼くんはそう言って、若葉ちゃんの家へと全力疾走。

