「……赤点……






なーしっ!!!!」




『おっしゃぁぁっ!!』

屋上で、悟史くんが涙目ではしゃいでいる。

二学期の中間試験が終わって、テストが返却された今日。

お昼、バスケ部のみんなで集まってテストの結果を報告中。


「委員長のおかげだよっ!! サンキュ!!」

悟史くんはニッと笑った。

「そ、そんな、悟史くんが頑張ったからだよっ」

「そーいえば、矢野さんコンタクトにしたよね」

優斗くんが言うと周りのみんなが「あ、気になってたー」とか言い出した。

「そっちの方が可愛いよ」

そう優しく笑って言った優斗くん。

その笑顔と言葉に、思わずカァァッと顔が熱くなってしまう。