20分ぐらいそれを続けると、あたしはもう息が上がっていた。
でも、翼くんは全然余裕そうで、変わらない真剣な表情でシュートを打っている。
体育館の閉館時間17時になって、あたし達は着替えて体育館から出た。
「舞、サンキューな」
「ううん、大丈夫っ。それより、お金……」
「あのおっちゃんさ、金里の親父なんだ。だから、俺、結構安くしてもらったりしてもらってるから、ヘーキ」
ぁ……だから、バッシュとかあったんだ。
駅まで着けば、方面は反対方向なので、翼くんとは改札を抜けてから別れた。
自分の家の最寄り駅について、近くにあるデパートに入る。
そして、眼鏡屋さんに足を運んだ。

