【完】大好きでした。





「ぷっ、正直な奴」

「あははっ。舞、これからはコンタクトにしなよ。眼鏡よりずっと可愛いし」

「う、うん……」

「はは、顔赤い〜」

……自分のキモチに気づいて、そして、若葉ちゃんにどう接していいのかわからなくなった。

とりあえず、今まで通りに接してるけど……これで、合ってるのかな……。


翼くんは「わりっ」と言って、あたしの隣に座る。

ちょっとでも動けば、肩が当たりそうな距離。

この距離に、ドキドキする。


「舞、ここってさ」

「ぁ、そこは……」


いつもよりずっと近くで聞こえる、低い声。

心臓の音……翼くんに聞こえないかな。

そんな風に緊張しながら、翼くんに説明していく。