美術室を出れば、職員室に行って、担任にプリントを渡した。 日向くんは当たり前のように、職員室の前で待っててくれて。 「委員長って、電車?」 「ぁ、うん」 「んじゃ、一緒か。ぁ、鞄」 「ありがと……」 「なんなら、もっててやるけど?」 「だ、大丈夫デス」 「ふははっ」 日向くんから鞄を受け取って、下駄箱で靴へと履き替える。 帰り道、日向くんはあたしの歩幅に合わしてくれるのか、すごいゆっくり歩いてくれて。 たぶん、こういうところがモテる理由なんだろうな、って思った。