「空…」

空の顔は、涙で見えなくなっていた。

だけど、私は笑った。

「空、大好き!」

満面の笑みを浮かべると
空は…

「あぁ…俺も、好きだ…」

そう言って笑った。


そして…


ピーー_____


「午後三時十五分五十三秒…ご臨終です」

主治医が時計を見ながら言った。


「ありがとうございました」

空のお母さんは深々と主治医に
お礼を言った。