荒川さん達が向かった先は、誰も使っ
ていない空き教室。


私がヤバいと思った時にはもう遅く、
荒川さんが私の腕を掴み、無理やり
空き教室の中に連れ込んだ。



空き教室の中には、数人の男が居た。



「なぁ、麻紀。ヤらしてくれる女っ
 てこいつ?」



一人の男が荒川さんに向かって言った。
えっ!?どう言うこと!?



「うん、そーだよ。どんどんヤっちゃ
 って」



私はその言葉を聞いた瞬間、血の気が
引くのが分かった。逃げなきゃっ
そう思ってドアに向かおうとしたけど……




「逃げるの禁止ーー」



男はそう言って私の腕を掴んだ。
気持ち悪いっ……


「止めてっ」


私は涙ぐみながら男たちにそう訴え
かけたけど、男たちは聞かなかった。



プチップチッ


ボタンが荒々しく外されていく。
太股には男のゴツゴツした手がある。
嫌だ嫌だっ