私が教室に入ると、荒川さんが話しか
けてきた。


「あれっ全然学校来ないから辞めたん
 だと思ったーー」



そう言って荒川さんは笑った。
荒川さんの取り巻きもクスクス笑ってる。




「あ、そうだ。これあげる」


そう言いながら渡されたのは、私の悪口
が書いてある紙。そんなことばっかりし
て何が面白いのかな。



私はそれを受け取らずに自分の席に座った。
















「何なのあいつ……」



「この頃調子に乗ってるよね」


「どうする?このままじゃムカつ
 くし」





「あっ!!こんなのどう?」



「何?」





「……で……をするの」



「え……ちょっとやりすぎじゃない?」



「いいじゃん。そのぐらいしないとね。
 じゃあさっそく午後に決行でいい?」



「分かったー」