君と見上げた空【完】

私はそう言われたから、出てった。


外はまだ雨が降っていたけど、私は
傘を差さずに歩いた。


ザアアアーっ


大降りだ。今の私の心と一緒。
いっそ、このまま死ねたらいいのに。



昨日、あんなこと思うなんてバカみたい。
真っ暗な闇からは抜け出せるわけないのに。


雨が顔に当たって頬を伝う。そのせいで、
私は自分が泣いてることに気付かなかった。