【完】愛の価値




「やっほー伊月。何年ぶりかしら?」




「咲良おま…帰国したのか?」



「半年前から帰国してたわ(笑)」




「半年!?」




「それより!幼なじみを立たせる気?中に入れてよ。」




「分かったよ。あ…」




伊月は私が覗いてることに気づいた。




「あ…あれ?彼女?」




「いや…知り合い!!伊藤架恋。」




伊月は私の腕を握る。




「同居してるの?」




「いや、んまぁ…今日からかな。」




「ふーん。初めまして!私は北原咲良。よろしくね。」



「あ、私は伊藤架恋です。」



それから咲良ちゃんは黙りこんだ。




「んーねぇ、伊月!」




「あん?なんだ咲良。」




「私も同居していい?」




え?はい?