「嫌なら断っていい。」




「す…住むよ!だって朝早く起きなくて住むし!」




「ふーん。じゃ決定。月々家賃は五万な。」




「はいはい!!結局は金かよ。」




「文句の多い奴だな。まぁこれからもよろしく…。」



私は差し出された伊月の右手を握った。




温かいあのぬくもり……




私は伊月の体温が大好きだった。




復讐なんてしないでヨリ戻せばいいじゃん!なんて自分もいる。




でも、あの時の私の気持ちをわかってもらえるまでは……。




伊月とは敵なんだ。