【完】愛の価値




私は鞄を片手に伊月の家へとはしる。



「美途!」



後ろから声がし、振り向くとそこには………



伊月がいた。



「バーカ。」



「うっせぇ(笑)」



私たちは抱き締める。



伊月の体は由綺より温かく感じる。



「美途…ごめん…ごめん…」


「私も伊月ごめん…!」



「俺ってマジで彼氏失格だわ。」



「んなわけない!!伊月のおかげで最高な体験ができたよ。」



「愛の大切さを学んで私、なんか成長した。」



「俺も愛の大切さを学んだよ。」



「「ありがとう。」」



私たちはハモったあとも笑いあった。



そして静かに唇を重ねた。