愛するということ

「おい、隼人、しっかりしろ」

「たく・・・ま・・?しゅ・・ん?えっ?・・かあさん・・・?」



ボー然とする俺の肩を、拓馬がガシッと掴んで揺すってるが、俺の頭は一向に働きそうにない。


「隼人、母さんは死んだんだ。瞬は今、必死で生きるために戦ってる。お前がしっかりしなくてどうする」



拓馬にはっきりを『母さんが死んだ』と言われて、俺の頭はやっと理解を始めた。


「母さんが、死んだ・・・?ウソだろ?拓馬・・・」



拓馬は下をむいたまま、何も言わない。
そして、俺の背中を押してエレベーターに乗せた。



行先は、3階だ。
到着すると「キンコーン」とやけに明るい音が鳴って、扉が開いた。



扉の向こうには、廊下が伸びていて、廊下の向こう側に『中央手術室』と書かれた扉がある。



拓馬は、手術室と書かれた扉を開けて中へ入って行った。
おれも、慌てて後を追う。






そして、『手術室3』と書かれた扉の前で止まった。