愛するということ

「それより、母さんたちは」

「ああ」



処置室に目をむけたまま動かない拓馬に、もう一度「母さんたちは、どこにいるんだ」と聞いた。



拓馬は、ゆっくり視線を俺に向けてから、再びフゥ―っとゆっくり息を吐いて言った



「母さんには、さっき会ってきた――」



その言葉に、ホッと安心した
無事だったんだ。



「そっか、怪我はたいしたことなかったのか?瞬は?瞬には会ってないのか?」




拓馬は、なぜか苦しそうな顔をして静かに話し始めた。



「隼人、よく聞け。瞬は今、手術中だ。ここに来た時には意識がなかったらしい――」


「・・・えっ」




拓馬の言ったことに、頭がついていけない・・・


「それと、俺が母さんに会ったのは、病室じゃない。分かるか」





瞬が手術・・・意識がなかった・・・?
母さんが・・・・・・・