愛するということ

「この店よく来るの。私たちは今日が初めてなんだけど、かわいいアクセサリーたくさんあるね」

「そうですね」

「いつもこの店の前を通る時、入りたいっていっても、隼人君がまた今度って、なかなか入ってくれないんだもん」


そう言いながらも嬉しそうに、隼人の方を振り向く東野さん。



私はというと、東野さんの『私たち』という言葉が耳の中からなかなか出て行ってくれず、耳の中に響き渡っていた。



「妹さん、名前なんて言ったっけ。」

「あ、瞬です」

「瞬ちゃんか。今日は、お兄さんに何か買ってもらっちゃおうか。
どれがいいかなぁ。コレは。うーん・・・」


初対面の私の腕を掴み、次から次へとアクセサリーを取っては、何かをいいながら戻していく。





「東野、瞬が困ってる」

次から次へ降ってくる東野さんの話に、処理能力が完全にショートした私に気付いた隼人が、助け船を出してくれた。