愛するということ

俺が突っ立ったまま、軽い自己嫌悪に陥りそうになっていると


「隼人、ソレ冷やすのに持ってきてくれたんだよね?」


瞬が助け舟を出してくれた。


「ありがとう。それから、ごめんね部屋とっちゃって」


申し訳なさそうにしながら、氷を受け取る瞬。





――違うだろ。



俺が、中川なんか、連れてこなければ・・・ヤツを残してコンビニなんか行かなければ・・・


俺は、中川の瞬への気持ちを知ってたんだ。
中川が、ウチへ来て密かに瞬の姿を探しているのを・・・




今日だって、瞬がいるのかなんて遠まわしに聞いてたっけ。

なのに瞬は、俺を責めるどころか、一生懸命平静を装って、俺に気を使っている。

俺は、誰かの支えになるほどデカイ人間じゃないことは分かってる。
瞬の傷が浅く済むように、どうしたらいいのかなんて、さっぱり分かんない。




だから・・・せめて、俺のコト責めて泣いてくれればいいのに