愛するということ

台所につくと、拓馬も帰ってきてた。


「瞬、熱だって?」



友里から聞いたのだろう。
拓馬は、そう興味もなさそうに聞いてきた。




「ああ、大したことなさそうだよ」

「そっか。で、なんで隼人の部屋?」

「あー、瞬が友里のコト気にしてたから、俺の部屋を貸したの。俺、今日から、このソファーで寝るから。拓馬んトコでもいいんだけど・・・」


「いやいや、病人を動かしちゃかわいそうだ」



拓馬は、『ヤベッ』といった顔をして、部屋を出て行った。

「もう、拓馬は、冷たい」

「あれでも、心配はしてると思うよ」



友里は『えっ?』って顔をしているけど、拓馬は絶対心配してる。



「だって、アレ」



俺は、テーブルの上にあるタオルに巻かれた保冷枕を指差した。





「・・・なるほど。素直じゃないだけか」

納得した友里は、中断していた夕飯作りを始めた。

俺は、拓馬が持っていこうとしていた保冷枕と一緒に、袋に氷をつめて部屋へ戻った。