愛するということ

「瞬・・・。」


下を向いて、ボタンのなくなったYシャツの前を必死で抑えている

その肩は、震えている




かける言葉が見つからない・・・

「・・・」
「・・・」

――そのとき


「ただいまぁ」



玄関から、友里の声がした。

その声にハッとして顔をあげると、動揺している瞬の顔があった



「隼人・・・誰にも言わないで・・・」


震える瞬がやっと出した言葉だった。



「・・・」

「何も、なかったから・・・。大丈夫」




瞬が傷付いていることは、誰が見たって分かる。
それを、できるなら誰にも知られたくない気持ちも、分かる。


でも・・・
瞬の顔は、隠すことなんかできないくらい赤く腫れあがっていて・・・


「分かった。でも、お前の顔・・・隠せないかも・・・」

瞬は始めて、自分の頬に手をあてた。

「どうしよう・・・」