愛するということ

「テメェ!何してんだよ!」

「は・は・隼人!ご ごめん」



中川の肩を掴み、瞬の上から、引きずり落とす。

中川は、殴られることが分かったのか、ギュッと目を瞑っている。



俺は、真っ赤になっている中川とは対照的に、真っ青な瞬・・・



「ふざけんなぁぁぁぁ」



ボスっという鈍い音とともに、中川が吹っ飛んだ。



「隼人 ごめん・・・そんなつもりじゃ・・・」


必死で言い訳をする中川に俺の中の何かが、ピキッと切れる音がした。



「俺に謝ってんじゃねぇぇぇ」
「ヒィ・・・・」



中川の上に馬乗りになり、何度も何度も殴った――






「はやとっ!もうやめてぇ」

俺の右腕に、必死でしがみついてる瞬に気付くまで、どのくらい殴り続けていたのだろう。


中川の顔からして、そんなに時間はたっていないようだ。



俺は、完全になくなっていた意識を取り戻すと、瞬が安心したように、右腕を離して、ぺたりとその場にしゃがみこんだ。

その隙に、中川は逃げるように部屋から出て行った。