「瞬ちゃん。俺だよ。隼人の友達の中川」
『中川』と名乗った彼は、私の顔をみて、少し照れたように笑っていた。
そうだ。
この人隼人が家に連れてくる友達のなかにいた。
さっきまでの恐怖は、その正体が判明した瞬間に、去っていた。
・・・でも、なぜその『中川君』が、私の部屋にいるのだろう。
たぶん、私が不審な顔をしたのだろう。
『中川君』は、私の顔を見て、ハッとしたように
「隼人、今コンビニ行ってて、俺、部屋にいたんだけど、瞬ちゃん、隼人と勘違いしてたみたいだから。」
『中川君』は、この場にいることの説明をしてくれた。
私が、納得した顔をしていると、『中川君』は、さらに続けようとしている。
「それに・・・」
そこまで言って、『中川君』は黙ってしまった。
なぜか、その先を言うことをためらっているようだ。

