愛するということ

「ただいまぁ」



私は、家じゅうに響くほどの大声をだしてみたけど、『おかえり』という返事はなかった。



「・・・しまった。」


そうだ。
隼人に先を越される前に、1つだけ残っていたアイスを食べてしまおう。


さっき、大声を出しておいて、手遅れかもしれないけど、できるだけ、足音をたてないように家にあがり、キッチンへ入った。


帰りに寄ったスーパーの袋から、材料を出して、冷蔵庫へしまい、冷凍庫の中のアイスを取り出す。




さっきつけエアコンは、まだ、室内を冷やしてくれるほどではなく、ムワッとした空気がそこらじゅうに滞っている。

肌に張り付く制服を、パタパタとはがすように仰ぎながら、ソファーに座る。



「いただきまぁす・・・」



カップアイスの蓋をあけると、すでに部屋の暑さでカップの周りが溶け始めている。
スプーンで、一口すくおうとした時・・・




――せっかく、ここまで我慢できたんだしシャワーですっきりしてからゆっくり食べようかな