「…あ、れ…」

目が覚めた。ここ…あ、誰かの部屋か

「やっと起きたんだな」

起き上がると部屋の入り口に制服姿の人が立っていた

その人に見覚えがありつい名を読んでしまった

「れ、んと…?」

「…何でお前、俺の名前知ってるんだよ」

彼の名を呼ぶと彼は驚いたような顔をした

「それはまだ言えないなぁ」

クスリと笑えば怪訝に眉を寄せた

「それよりカレンダー見せてほしいな?」

「は?何でカレンダー?」

「いいから早く」

彼を急かせば携帯を開きカレンダーを見せてくれた

「…私が居た時代から10年前…ってことは今の蓮斗、16歳の高校2年生かー」

ぼそりと呟くと驚いたような顔をする蓮斗

「何で年齢も知ってんだよ」

「だーかーらー、まだ言えないよ」


そう、まだ言っちゃダメなんだよ

あとちょっとだから