私と君の夏限定




「市原蓮斗。高2。責任感が強くて優しくて、基本困ってる人は放っておけないない。だから私のこと助けたんだよね?たまに強引なのが残念だよね、蓮斗って。朱音ちゃんの彼氏。この学園の生徒会長。そして──────」

蓮斗の方を向き深呼吸をして言う

「君は未来の私の旦那だよ」


蓮斗に微笑めば今度こそ空気が凍った


「未来とか…馬鹿馬鹿しいで?自分も蓮斗のファンかなんかやろ?妄想なんてやめや」

「妄想じゃないよ、志貴先生?私、未来人だもん」


「は?未来人とか居るわけねぇだろ」

「ほんと蓮斗は昔から非科学的なこと信じないよね」

「俺は未来人なんて信じねぇ」


「信じなくても良いよ。でも私が言ったことは真実だから…それだけは覚えておいてね」


「ちゅーか自分が蓮斗の奥さんとか言うんやったら朱音はどうなんねん」


「そんなの決まってるじゃん…別れるんだよ、斎藤さんと蓮斗は。」

ありゃ、朱音ちゃんって頑張って呼ぼうとしたのに斎藤さんに戻っちゃったよ

まぁいっか。どっちにしろ変わりないんだしね

「そんな怯えた目で私を見ないでよ、さいとーさん」