「ほんまにエエんやな?」

関西弁の人が私に話しかける
今更私の気持ちは変わるわけない

だから私は頷いた

「…分かったわ。やっぱ頑固やな嬢ちゃんは」

そう言ってクスリと笑う関西弁

「もう早くしてよ」

「堪忍な、ほな始めるで」


…その言葉を最後に私の意識は途切れた



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目を覚ますと見知らぬ場所にいた

頭がボーッとする。体が熱い。

「やっと目覚ましたんだな」

聞き覚えの声が聞こえた
でも誰だか分かんない

「ここは俺の部屋。雨の中、道に倒れてるお前が居たからここに運んだ。」

大好きな声のはずなのに…誰か思い出せない

「そ、か…ありがとうございま、す」

駄目だ、瞼が重くて何も言えない

私は再び意識を手放した