「いいですね、人間ってやつはそういうドロドロとした感情を持っていて。 ああ…今すぐ食べてしまいたい」 舌をなめずりながら私を見る黒づくめの男。 “食べてしまいたい”普通に生活していたら聞くことがない言葉だ。 「……あんた一体何者なのよ」 震える体と吐き気を抑えながら私は精一杯相手を威嚇するように喋った。 クツリと軽く笑うと男はゆっくりと口を開く。