嫌々ながらも再び顔をモニターへと戻す。 映し出されていたのは反狂乱になりながら私の名前を呼ぶ山本さんと… 私を刺した男だった。 さっきまで顔にあったモヤは取れていて男の泣きそうな顔がしっかりと映っていた。 『こんな…つもりじゃ…どうしよう…』 そう何度も繰り返し呟いている。 人を刃物で刺しておいてどうしようなんて随分と悠長な犯人だ。