[大丈夫か?] そう言って、あたしの目線で話してくれるその人は、黒髪で背が高くて、すごく、大人な感じがして安心した。 ついたところは、ひとつのアパート。 [ここ、おれの親戚の家な。いま海外行ってて、好きに浸かっていいんだ。] すこし笑った顔がくしゃっとしてて、少年みたいで、また安心した。 [おれは、何もしねーから、安心して入れ?シャワー浴びた方がいいぞ] あたしの目線までかがんで 、頭を撫でながらそう言った彼に、すこしどきっとした。 あたしは、シャワーを借りることにした。