犬系男子の飼育方法




「はっ?いやいや。人が降ってくるとか…うん、ないない。未央しっかりしやがれ。」


そしてスルーして歩き出した。


「ちょ、ちょ、ちょ、待って!そこの君!ねぇ、待って!」



なんか呼んでんだけどこの…人?←



だがスタスタと無視して
歩いていく未央。


「え、いや、ほんと待ってってば!」

ガシッと肩をつかまれた。

「いったいなんなの?あたし忙しいんだけど(道に迷って)。てゆか、え、触らないで。」


「っ!? ひどい!てか、忙しくないよね?この時間に制服でここにいるって確実サボりだよね!?」
とかなんとか言いつつも
肩から手を離してくれた。

ものわかりがいいのね。


「サボりじゃない。これから行くの。そういうあなたはなんなの?学生…よね?学校は?」


あ、やべ
質問しちゃった…


「いや、答えなくていい。じゃあ、さよなら。」


我ながら無理やり過ぎたと思うが仕方ない。


急がなければHRに間に合わない。


「あ、うん、ばいばーい!…って違う!あのさ、君どこの中学?」


・・・・・。


ち、中学!?
まさか、こいつあたしのこと
中学生だと思ってる!?


歩き出した足を止め
その場にじっと立つ未央。


「ねーねー、どこの中学?」