「あ、今絶対俺のことチャラいって思っただろ?」

と瑠依に言われぎくりとする。
それを見逃さなかった瑠依は続けて、
「悲しいな~。俺ほどピュアな男はいないのに~。」

なんて言ってのけた。
そんなみえみえな嘘つきやがって。

「絶対嘘だ。」

なんて言うと瑠依はぶーと唇を突き出してふてくされてしまった。

「いつものことだから気にすんな。」

そのやりとりを見ていた尚が口を挟む。

「そうなのか、じゃあ少しほっとくわ。そういえば2人仲いいけど一年の時から??」

「いんや、俺ら幼なじみってやつ。家近いからずっと一緒なんだよ。まあ、素でいれる一番の友達だよ。」


んて恥ずかしげもなく尚が言うもんだからなんでかこっちが恥ずかしくなる。
するとふてくされてぶすくれていた瑠依が唐突に神楽に質問した。

「なあ、神楽~。神楽なんで転校してきたんだ~??」

「ちょ、瑠依!いきなりすぎるだろ!」

間延びした声で質問してきた瑠依をたしなめる尚。

「尚、いいよ。親の転勤だから。俺ん家転勤多くて。これで4回目かな?卒業するまでここにいられるといいんだけどな。」

そう言ってへへっと笑って二人の方を見ると、、、なぜか涙目だった。

「転校続きで寂しかったろ~?これからは俺達がいるからな~!!!!」

と、瑠依。

「そうだぞ!グスッ。楽しんでいこうな!!!グスッ。」

と尚。