〜神楽side〜
昨日見知らぬ中学生らしき女の子に投げられたあと、遅刻して転校先の学校に登校した。
始業式だったためなんとかHRに間に合った俺は担任となる若そうというか若い先生に連れられ、これからの生活を共にするであろうクラスに案内された。
案内されたのは2-A。
教室の前で担任の合図を待つ。
なかなか緊張するんだよな。
「白羽、入ってこい。」
教室の戸を開けて中に入る。
教卓の脇まで進み、「白羽神楽です!今日からよろしくお願いします!」と挨拶をする。
その時クラス全体を見回したら2つの空席があった。
1つは俺が座る方。
なら、もう1つは…?
なぜだか知らないが無性に気になった。