え? まだ帰ってない───? もう辺りは大分暗くなってきたのに…。 「先帰ったと思って…」 「バカ!絵瑠が1人で帰るわけないだろ? いつもお前のこと、誰より1番頼りにしてんだから」 絵瑠が俺を? そんな場合ではないけど、思わず顔がにやけてしまった。 「にやつくなっ!探すの手伝え」 健兄が頭をはたきながら命令した。