───── ───────… 回覧板を届け終わり、小さく息を吐く。 久々だったな…絵瑠と話すの。 絵瑠の笑顔に、俺までにんまりしていると、 「おっ、ひっさしぶりだなぁ蓮司。でかくなったなぁ。 つーか、何にやけてんの?」 健兄が頭をぐしゃぐしゃ撫でてきた。 「あーもうっ。 いつまで経っても子ども扱いすんなよ、健ニイ!」 「絵瑠に用事?」 「ちげーよ。回覧板」 ふーん、と健兄はがっかりしたような表情で頷いた。