「……待てよ。」 誰かに腕を掴まれる。 「……夏樹。」 「実音、俺、言ったよな?何かあったらちゃんと言えって。」 夏樹は私を真っ直ぐ見る。 私が目を逸らすのを許さないように。 「でも……私は…っ」 「俺は実音が心配なんだよ!!」 私の言葉を遮って夏樹が言う。 夏樹……… 「お前は小さいときから意地っ張りで、他人に甘えることが迷惑だとか勘違いしてる。俺は……迷惑だなんて思わない。だから……っ……もっと甘えろよ。」 夏樹が優しく笑った。 私の頬を涙が伝う。