始業式が終わり、各教室で先生・生徒の自己紹介の時間になった。


「えっと…じゃあ出席番号順に自己紹介をお願いします。」

と、達也くん。



なんか達也くんがスーツ着てて、変なの。

そんなことを思っていると、順番はすぐ回ってきた。



「じゃあ次の…
"深山"さん?」


達也くんはまだわたしの存在に気がついていないみたい。

苗字はお互い知らなかったからなぁ。
まぁ自己紹介したら絶対バレるだろうけど…。


「…はい。」

返事をして立ち上がる。