「そう!何かやたら連に付きまとっているらしい。彼女じゃないのに部活が終わるまで待ってたりしているんだってさ。」

「…。」

遼はニッと笑うと、私の顔の高さまで体を屈めると

「他に聞きたいことは?」

と聞いてきた。

「はぁ?私、何も言ってないけど。」

遼は私の頭から教科書を退けると、自分の教室に帰っていった。