『浅月君が誰を好きでいても私には関係ないもん。』

そう言いながら、心の中では気になっていた。

そんな私を葵は見ながら、菜緒だったりしてと言った。
その言葉に私以外の皆は有り得る!!とか、そうかも!!とか口々に言ってきた。

私がそんな訳ないじゃん!!と言おうとしたとき、先生が教室に入ってきたので、皆は急いで席に座った。

私は席に座るときに葵の背中に

『何であんなこと言ったの??』

と言うと、葵は振り向いて

「そう思っただけ。」

と笑顔でいい、前を向いた。

私はそんな訳ないじゃんと心の中で呟いて、ため息を吐いた。


外を見ると、大雨だった。


梅雨が始まっていた。