「浅月君って好きな子いるのかなぁ??」

いきなり、葵が言った。

その言葉に皆が葵に目を向けた。

「気にならない??浅月君の好きな子。これだけモテている彼の好きな子は誰なのか??」

葵は楽しそうに言い、私を見てきた。

『別に。』

私は葵から目を逸らして答えた。

「えぇ~!!私は気になるよ!!菜緒は気になんないの??」

と、さっき七森真由を指差した子が私に言ってきた。