「れ‥‥い?」 心臓が高鳴る。 また、そっとお互いの唇が近づく。 だけど、わたしは、玲の口を両手で押さえた。 「‥‥ダメ、バイト遅れるよ」 恥ずかしくて、思わず下を向く。 「莉奈、一回だけ」 だけど、わたしは首を横にふる。 「さっきので十分だよ。‥‥あんまりわたしを甘やかさないで?」 その優しさに甘えすぎちゃダメなの。 「‥‥‥甘えていいのに。したくないの?」 玲がわたしを見つめる。 「‥‥‥したくないわけじゃ‥」 「じゃ、決まり。」 腰をくいっと引き寄せられる。 「わっ」 *