【短編】これからだよ!!

「・・・でも、君は頭良さそうだから。うん、上の学校にいって損はないと思うけどな」

「また正論ですか」

「僕の考えではないかな」

「・・・湊丘は、どんな学校なんですか」

「・・・」

久城さんは少し考えるような素振りをみせた

「楽しい、よ」

「そうです、か」

嘆息気味に返してみた

ただ、私が

その時の彼の笑顔が

少し悲しそうに見えたのは

気のせいだったのだろうか