「うふふふふふふふ・・・」



「うふふふふふふふふふふふふふふふふふっふっこふっここふっ」


さっきから気持ちの悪い笑いをしていた上にいきなり咽せった私を鬱陶しそうに店員さんが見ている。

だってさ・・・気持ちの悪い笑みだって普通浮かぶよ・・・通販でも手に入らなかった、超レア物のBL同人誌!!やっと手に入れた!!

早々に店を飛び出し、早々と家に帰ろうと跳ねる。

と、


ドンッ


「わっΣ(゚д゚;)」


「おわっ」


いきなり男の人にぶつかってしまった。


「わわっ」


倒れそうになったので慌ててもがくと、気がついてくれた男の人が支えてくれた


「ごめんね、大丈夫だった?」


優しく声をかけてきてくれたそのひとが、やはりすごいイケメンである。

黒縁メガネにパーカーの地味な格好だが、それが逆にいいのであろう。


「いえ、大丈夫です」

ぱっぱっと払う仕草をする。

「失礼します」

礼儀正しく頭を下げ、早々に立ち去ろうとする。

「あ、ちょっと待って」