「……勝手に決めるなよ!」
最初に口を開いたのは澤田くんだった。
「……毎年のこととはいえ、突然ですね」
そう言う伊集院先輩の顔は、困ったような笑みだ。
「こういうのは勢い!もう宿泊先は確保したからな」
先生の言葉に澤田くんが噛み付きそうな勢いで立ち上がったとき、マスターが手にお皿を持ってやってきた。
「まあまあ、澤田くん、座ってこれでも食べなさい」
テーブルに並べられたお皿には、おいしそうなサンドイッチにフライドポテトが添えられている。
サンドイッチはトーストされた少し厚めのパンに、レタスやトマト、ベーコン、タマゴなど色々な具がはさまってボリューム満点だ。
「わぁ……おいしそう……」
私は思わず言葉を漏らした。
みんなの視線が私に集まる。
先生とマスターは私の言葉にくすりと笑いを漏らした。

