【完】君と流れ星を。

ドアが開いたんだ、と気付いたときには先生が目の前に立っていた。


「あ、えっと……」


私の目は言葉を探して宙を彷徨って、先生の視線とぶつかって余計に混乱する。

とりあえず立ち上がろうとして腰を上げた瞬間、先生におでこを押されて私はまた椅子に戻ってしまった。


「そこにいていいよ。そこが特等席だからな」


私は意味が理解できずにただ先生の方を見ることしかできない。


「俺がいいって言うまで目を開けるなよ」


先生にそう言われて、私はますます混乱したけど黙って指示に従って目を閉じた。


「ちゃんと閉じてる?」


先生の声がすぐ近くから聞こえて、どきって心臓が音を立てる。

目を閉じているせいか心臓の音が大きく体全体に響くみたい。


「閉じてますよ!」


それを振り切るように私は少し大きめの声で言った。