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「ショートケーキを4つ下さい」


キラキラ輝くショーケースの中。色とりどりのケーキが並ぶ。


ショーケース以上に街はキラキラしていて、クリスマスが近いことを知らせてくれる。



そんな駅前を通り抜けて、私は電車に乗った。

日はもうほとんど落ちかけている。



予想以上に日が暮れるのが早くて、私は少し慌てていた。