【完】君と流れ星を。

そう思ってドアの前まで来てもまだ迷いはあった。

でも誰もいない廊下は暗くて、寒くて、非常ベルの赤い明かりが整然と並ぶ光景からは早く逃げ出したい。



ガラッ


「え?」


突然目の前のドアが開いて、手が伸ばされたと思うと次の瞬間には準備室の中にいた。

ピシャっとドアが閉められる。


「何やってんの?」


左腕は先生に掴まれたまま。

少し怒ったような表情。


「ご、ごめんなさい」


訳もわからずとりあえず謝ってみたら、今度は大きなため息が聞こえた。