【完】君と流れ星を。

手際よく組み立てられていくそれに、私は釘付けになる。


「はーい、あと3分」


ようやく形になってきた頃、黙って見ていた先生が声をあげた。

3人が少し慌てる。


私は訳がわからなくて、ただ見守るだけだ。


「澤田くん、スイッチ入れて」


伊集院先輩の声の後、低いモーター音が響いた。


「10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・ゼロ」


ガシャン


先生のカウントダウンに合わせて、大きな音を立てながらグランドの照明が一斉に落ちた。


辺りは静かな闇にぽつぽつと明かりが見えるだけで、さっきまでくっきりと見えていた校舎の壁が、黒い影の輪郭だけになってまた違う表情を見せる。


私は声も出せなかった。


目が慣れてないのかみんなの姿が影でしかない。

オレンジ色の小さな明かりで、先生の影だけが区別ができた。